ジオがパチンと指を鳴らして赤い鳥だけを盾魔法の中に招いた。 赤い鳥が肩に乗るとステラはホッと笑顔を見せた。ジオを見ればいつも緊張した顔をするステラが、赤い鳥だけに見せる柔らかい表情は羨ましかった。 ジオもそれが、欲しかった。 昂ってまだまだ眠れないジオはステラともう少しお喋りすることにした。鳥に負けたくない。 「赤い鳥って言えばね。カルラ国は赤い翼をもった神獣を信仰してるんだ。ってこれ前にも言った?」 「カルラン様ですか?」 「そうそう、よく覚えてたね」