ジオがふと手を止め、我に返って上を見上げる。 「あ、鳥さん」 お馴染みの赤い鳥の登場で、ジオとステラはお互いを見合わせて正気を取り戻した。 「あ、あのジオ様、ありがとうございました。とても楽になりました」 「あ、うん。良かった」 へらっと誤魔化して笑ったジオだが、勝手に期待する男の昂りを抑えつける努力を強いられることになった。 盾魔法の上からくちばしをコンコンしている赤い鳥に感謝すべきか、恨むべきか。 「ジオ様、鳥さんを入れてもらうことはできますか?」 「いいよ」