夜空を星が巡り過ぎるまで泣いて悩み続けたステラに、ジオはずっと付き合った。


「泣き疲れちゃったよね」


ジオは決してステラの涙から目を離さなかった。青い目を真っ赤に腫らしてぷるぷるするステラを寝かせてあげようと、ジオが立ち上がった時にふと思い出した。


(あ、手紙)


ベッドの端に座るステラの隣にジオが座ると、ベッドが沈んで軋んだ。ジオがポケットに入れてすっかり忘れていた手紙をステラに渡す。


「ステラこれ、キドナ国から手紙。お母さんからかもよ?」