(でももし暗殺者だってバラしたことがキドナ国に知れたら……お母さんが)
迷ったステラがキュっと唇を締めるのを見て、ジオは優しく微笑んだ。
「わかった。ステラが話したいと思う時を、俺はずっと待ってるから」
理由も語らず、ただ感情を激しく揺らして泣くステラにジオは魅了され続けてしまう。ジオはステラが話してくれるまで無理に暴いたりはしない。
ただ寄り添い続ける。
底がないジオの優しさに、ステラは口が緩んでしまいそうだった。
(ジオ様なら、私を許して下さるんじゃ……)
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