泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─


「サーシャ、お腹空いたー!って何それ!ズッル!サーシャに抱っこされてんのステラ?!ズッル!俺の場所!」

「レオさんちょっと静かにして、ステラちゃんは今私の腕の中で良い子にしてるんだから」

「いや待て、そこで良い子に悪い子するのは俺の役目だから。どいてステラ」

「レオさん、娘に対抗心やめてくださーい」


ステラを抱っこしたまま、ステラの上空でやんややんやと熱愛国王夫婦のいちゃこらが炸裂する。


「貸すだけだからな」


レオナルドは口でぶつぶつ言いつつ、ステラの白頭をデカい手でわしゃわしゃ撫でてからテーブルの椅子の一つに座った。


(あ、撫でられた)

「お!子兎嫁のステラちゃん、出てきたのか。こりゃあ一杯飲むしかねぇな!」

「父さんは、毎日飲んでるだろ」