ジオがド真面目に主張を告げると団長は一人でクスクス笑った。 (子兎嫁ちゃん、ジオの博愛を一手に受けるとはやるなぁ) 団長は博愛なジオが誰かに執着を見せることに賛成派だ。だが他のメンバーはジオの溺愛しまい込みっぷりにざわめいた。 真正面から食って掛かるのはやはり母親サーシャである。 「散歩させてるって犬じゃないんだから!まさか部屋に盾魔法で閉じ込めてるんじゃないでしょうね!やだ怖いこの子!」 「そ、そんなことしないよ?!」 「じゃあなんでご飯食べに来てくれないの?!」