固い床に思いきり身体を押し付けられて、ジオに逆に馬乗りにされたステラは何が起こったのかわからなかった。
あっという間に視界はジオと天井だ。天地がひっくり返ったとはこのことだ。
「え、あ、ステラ?!え?!ごめ!」
ゴチンと床で後頭部を打ったステラは目に涙がいっぱい溜まった。
(また失敗しちゃった……!)
暗殺は始まってもいなかったが、ステラの大敗は決定した。
ジオは寝ぼけていて状況がよくわからなかった。とにかくステラの上に馬乗りになっている自分に首を傾げて飛びのいた。
「ステラごめん!癖で」
(どんな癖?!)



