泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─


だが、ジオは天性の才がある盾魔法の使い手であり、騎士団育ちの生粋の戦う男である。


寝こみと言えど女の細腕で殺せるほど無防備ではない。


元メイドのステラは家事関連であれば細かいことまで気が回る。だが、暗殺はへっぽこなので、考えればわかるところまで思考が及ばない。


ステラの作戦立案は、破滅的に暗殺者に向いていなかった。


へっぽこ暗殺者、ステラはヨシと一人頷いて階段をてくてく上って行った。


「ステラー!こっちこっち!」