ステラは口ごもることが多くて、ジオにまだまだ壁も多い。夫のジオに心をさらけ出してくれているとは感じられない。 現時点で鳥に負けている悔しさが、胃に微かな澱みを残した。 (って俺、心せまー!鳥が羨ましいとかどうなってんの俺!) 天井を仰いで両手で顔を覆うジオを、ステラはこてんと首を傾げて見つめた。