毎晩一緒の部屋で寝ているので、焦らなくてもジオに水を渡す機会など山ほどあった。 ジオが猛毒入り水を飲むたびに、飲み終わるまでじっとり見つめてみた。 ジオの頬がほんのり薄紅色になるだけで、あれ以来咳き込むこともしなかった。 何度も繰り返してやっとステラにも、ジオの特異な体質「毒耐性」が理解できた。 「どうしよう。もう毒がなくなっちゃった」