天才と言われる親から生まれたジオは、カルラ国待望の盾魔法使いとして大いに期待を受けて育った。
毒耐性持ちの特別な身体に、親譲りの大容量魔力、希少な盾魔法使い。
剣は下手だが、放っておいても強いのがカルラ国民から見ればわかる。なので、ジオは愛されてはいるが、誰にも心配されずに育っていた。
そんなジオが咳き込んだくらいで大泣きで大心配されるこの状況。
ジオは特別な扱いを受けたようで嬉しさに胸がホカホカしていた。
「うぅ……ジオ様嫌です、死なないで」
(ステラ可愛くて別の意味で死んでるけどね)
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