透明の盾魔法の上を歩くことに慣れなくて、ステラはますますジオの手をぎゅうぎゅう握った。


(泣き顔可愛いけど、他の色んな顔も見たいな。俺が守るべき、俺の、花嫁だから)


あわあわ言いながらもステラが初めて大きな声を出して感情を見せてくれるのがジオには心地よかった。


湖の水面の上をすっかり一回りして、ステラはくったりしていた。


水面の上の透明な板を歩くのも緊張したが、ジオとずっと手を握っているのも緊張の連続で、手汗が気になって仕方なかった。


でもジオは一つも嫌な顔をしなくて、優しい顔のままだった。