「りっくん、あの、あれしてほしい」


「ん?」


「ここ、はむはむって」


愛菜は自分の下口唇を指差した。


「ああ、気持ちいい?」


「…うん」



りっくんは自分の太ももを軽く叩いて、降りてきてと言った。



愛菜は理久斗の上に乗る。


「重いよ、大丈夫?」


「平気」


愛菜の方が高さが高くなり理久斗は下から愛菜にキスをする。



はむはむと口唇を這わす。



「んっ…」


理久斗は両手で愛菜を支える。



愛菜が理久斗の頬に手を添えた。


はむ…はむと同じリズムでお互いが合わせる。



「はぁ…はぁ…」


愛菜は一度口唇を離した。



トロンとした色っぽい目になっている。



「可愛い…」



理久斗は愛菜の頬を触る。



「りっくん、いつもほっぺた触る」



「愛菜のこの頬の感じが好き、だから触りたくなる」



愛菜を自分の懐に入れた。



「りっくんの心臓の音がする」



「うん、ドキドキしてる、愛菜が可愛すぎて、さっきの目が色気がありすぎてやばかった」



「私もいつもりっくんの笑顔に癒されてるよ」



愛菜は理久斗を見た。


理久斗が今度は上からキスを落としていく。



「愛菜、少し開けて……んっ」



理久斗は愛菜の口の中に舌を這わせた。



力が抜けていく愛菜をしっかりと支えた。




愛菜が服をつかんでくる。



静かなリビングに二人の息づかいだけが響く……



「も……苦しい」



理久斗はキスをやめた。




「ごめん、激しすぎた?」



「うん、激しかった、ボーッとなっちゃった」


「でも本当はこれからなんだけどね(笑)」



「え?あっ……」


愛菜は理解したのか真っ赤になった。