「昨日ね、シャインマスカットが届いたの、後で食べようね」
「高いやつじゃん」
「私ねフルーツ大好きだからいつも送ってきてくれるの」
「愛菜はフルーツ好き、覚えた(笑)」
「うん、もっと私の事を知って、もちろんりっくんの事も知りたい」
キュン!やっぱり愛菜は可愛いなぁ。
「愛菜って付き合ってからわかったけどよく笑うよな」
「りっくんが天然だからだよ」
「嘘だ、愛菜だろ?」
「えー、じゃあ二人とも天然?(笑)」
「それはヤバいカップルだ(笑)」
楽しいお弁当の時間を過ごした。
「よし、勉強がんばるぞ」
「ご褒美はシャインマスカットだからね、頑張ろう」
「僕のご褒美は愛菜だよ」
「え?」
「昨日言っただろ?忘れた?」
「えっと…憶えてる」
よし、やろうとりっくんは問題集を解き始めた。
一時間後、背伸びをした理久斗はソファにいる愛菜を見た。
もしかして寝てる?
ソファで小さく丸くなって寝ている愛菜がいた。
寝た?
この体勢で?
ソファの前から寝ている愛菜を見る。
可愛い……軽く口唇を触る。
「うーん」と小さな声が聞こえてきた。
「愛菜、ご褒美欲しいんだけどな」
愛菜の頬を触る。
ぱちっと目が開いた。
「あ、起きた」
「私……」
「寝てたよ」
「ごめん、りっくんが勉強を頑張ってたのに寝ちゃって」
「ん、いいよ、可愛いから許す、その代わりいい?」
「うん」
理久斗はソファに横になっていた愛菜にキスをした。



