「え?プロになったのに大学?」


「はい、プロになっても勉強もしたくて…彼と同じ地元の大学を受験します!」



「もう今からでも密着したいのだけれども?」



「愛菜、アレを」



「あっ、そうだね」



愛菜はスマホを出した。



「これ、私のSNSです、ここに電話番号あるんで母がマネジメントしてるのでお願いします」



「はい、会社を通して連絡しますね、ありがとうございます」



「では、また」



2人はアナウンサーと別れてショップに入っていった。




クリスマスプレゼントでお互いお揃いの財布を買うことにした。



お財布の提案をしたのは愛菜だった。




「なんかね、財布のプレゼントっていつも一緒にいたいって意味があるんだって、だから……」




愛菜は少し頬を赤らめた。



理久斗は愛菜の頭を引き寄せてポンポンとしてくれ、手を繋いで店に入った。



プロになってからSNSを始めた愛菜。



りっくんに色々教えてもらってまだよくわからないけど楽しい。



プロに合格してニュースになった時にはまだアカウントは作ってなくて次の日にりっくんが家に来てくれてお母さんと話して作ってくれたのだ。



どんどんフォロワーの数は増えている。




「あっ、さっきのアナウンサーさん、もうフォローしてくれてる(笑)」



「愛菜の事をジュニアから知ってた人だ、フォロバしてもいいて思うよ」


「そうだね」


あっ、そうそう、本堂くんのお父さんもフォローしてくれてるのよと見せてくれた。



年末までに連絡がきて、母親は密着の仕事を受けた。



やはり、テストが終わってからの条件ということだった。