「相馬くんは悪いことしてないのに、何で愛菜は突然帰ったり、相馬くんを無視してるの?」


「えっと……何か嫌だった」



「ひどー、相馬くん可哀想ー、気にして寝れなくて目の下に隈作ってんのにー」



「嘘!?」




「はっきり思ってる事を言ったって相馬くんは怒らないでしょーに」



「まあ……あっ、少しだけ言い訳させて」



愛菜はスマホカバーを替えてて、机の上に置いていたら父親が入院したって連絡が入って家族で急いでかけつけたから古い方のカバーを鞄に入れてスマホを家に置きっぱなしで凛華に連絡できなかったと伝えた。



当然凛華は呆れていた。




「今日は相馬くんに謝るんだよ?」



「うん」




「まあ、ヤキモチ妬く愛菜も可愛いっていいそうだけどね」


「…酷いことしちゃった、いつまでたっても恋愛初心者だなぁ」



「何いってんのよ、もうすぐ半年なのに」



「りっくんは慣れてるかもだけど私は恥ずかしさが勝っちゃうからぎゅーだけで満足しちゃう」



「へぇ、相馬くんは慣れてんだ、でも高校で付き合ったのは愛菜だけでしょ?」



「中学の時に幼なじみと三年付き合ってたから……偶然会った事があってね……」


凛華は一年の時からりっくんが私の事を好きなのはバレバレだったからDTかと思ってたと言った。



それはどういう意味?と聞くと凛華は教えてくれた。



「そんなこと考えた事がなかった」



「考えるでしょ、半年も付き合うと」



「えー、恥ずかしい」


愛菜は真っ赤になった。