今朝もいつも通り同じ車両に乗り、優希先輩を探す。

『あっ、いた。今日もドアに寄りかかって眠そうにしてる』

キーホルダーありきの片想いだけど、いつか先輩と一緒に大好きなバンドのライブに行ってみたいな、って頭の中で想像しては口元が緩んでしまう。

そんなことを考えていたらあっという間に学校の最寄り駅に着いてしまった。

また明日、会えたらいいな。