余命宣告された私が、君に送る最期のメッセージ

『蓮透へ』

この手紙を開いたってことは、私はもうこの世にはいないんだね。

なんか寂しいなぁ。

…実はね、私、ずっと蓮透のことが
好きだったんだよ。気づいてた?

気づいてないよね、バレてないと思う!笑

だから高校も同じところにしたんじゃん。

私はそこで蓮透とたくさん青春したかったの!

そんな幼なじみの可愛い嘘だけは
許してよね!笑

私はね、ずっと蓮透に感謝してるな。

芭柚に病気が見つかって、
数日間、数ヶ月かな?
ずーーっと落ち込んでたときに、
陰で支えてくれたのは蓮透だったね。

あの時は唯一蓮透だけが頼りだったよ。

友達も手放して、何もかも手放して…

だけど蓮透だけは、私のそばを離れなかった。

理由は聞けずじまいだったけど、なんとなく分かってるよ!笑


         ー1ー