「人と一緒じゃつまらんだろうに」 「え、どうかしました?」 持ってきた食材で簡単な料理を始めていた奉は俺が微かに漏らした言葉を聞き取れずに問いかけた。 俺は「いや」と首を横に振って、溜息をついた。 ペンを軽く回しながら、白紙の原稿をボウッと眺める。何が浮かぶわけでもない。 俺はいつもは隠している日記帳を取り出すと、そこに文字を書き連ねていった。