飛び出した、身体。 アスファルトに膝を付く。 耳の鼓膜を劈く、クラクション。 近づいてくる、トラック。 逃げなきゃ…!! 立ち上がろうとして、身体が動かなかった。 恐怖ではない、足首が、掴まれていた。何かに、ギュッと。 恐る恐る、見る。 誰かの叫び声とクラクションと、息を飲む一瞬の音の中に、声が重なる。 足首に、手が。 ミサンガの付いた、手が。 『待って、雛…』 「奏ッ……!!!」 チリン、 チリン、 END NEXT No3 『奇跡のペン』