フィンはリオンと出会う前に一度、この生活に飽きて食事を絶ったことがあったが何百年経っても苦しいだけだったという経験を持っている。
ちなみにその話はリオンも(無理矢理)聞かされていたのでリオンはこっそりとチェスに耳打ちした。
そして咳払いを一つして、リオンが話題へと戻る。
「どうせ俺たちはずっと暇を持て余すんだ、いい暇潰しになるんじゃないか?期待はしないでも、チャンスくらい与えてやってもいいだろう。俺たちもとりあえずは神だしな」
フン、と腹黒そうな笑みを浮かべながらそれだけ言うと、用件は終わったとカラスを引き連れて、リオンは元来た道を戻っていった。
突然歩き出したリオンに、少し遅れながら、チェスがその後ろについていく。
取り残されたフィンとクリスは何も言わずに、ただ意見の一致だけを認識した。
リオンの言葉はつまり、あの店の閉店を意味する。
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