しかし人間を操るには人間の傍にいなくては出来ない。
フィンが教えてくれた人間を操り殺していく方法だと、どうもまろやかさに欠けるのである。
それを知ったリオンは、魔術の勉強の傍らで、手を下さずにジッと人の死を待っていた。
しかし、戦争の頃は好き放題食べれたが、平和になってくると一気に食料が減った。
その時に注目したのが、呪われた雑貨たちの声だ。
憎しみを叫び続ける雑貨たちを暫く観察し、リオンは店を開くことを決意した。
そこでは自分の姿が見えるように結界を張り、よりいい魂を作るために制限を掛け、その雑貨たちが更なる美味い魂を作り上げていくことを期待して。
そんなことを考え、人間を陥れる事を熱心に研究する自分はやはり死神になる素質があったのだろうと、納得した。
そして、その頃、チェスと出逢い、100年が経ち、今に至る。
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