ワケアリ(オカルトファンタジー)



死神と言う物になった事を知り、魂を食べるという行為を知り、それが不の感情を纏えば纏うほど旨みが増すと知ったリオンは半信半疑でフィンと連れ立って人間達を死へと追い込んだ。


そして食べた。


その時、普通に死んだ人間と不の感情を纏った人間の魂の味の違いにリオンは興味を抱いた。


フィンは実に人間を陥れるのがうまい。


無表情に感心するリオンを見て、フィンは笑って言った。



「お前の頭なら絶対今のより美味い魂食えそうだぜ」



暫くフィンの元で修行を積み、と言っても飲み込みの早いリオンはすぐに人間の操り方などを覚えていった。


そしてフィンはリオンが殆どの術を覚えたと満足すると忽然と姿を消し、それ以来約300年、リオンの前に姿を現していない。


その間、リオンは人の死を観察し続け、美味い魂を生み出していくうちに一つの発見をした。


それは、死神が関与した人間達の魂よりも、関与しない魂の方がまろやかさが違うのだ。


死神と関与する時間が長ければ長いほどまろやかさがなくなり、関与してない魂は実にまろやかで美味い。