少し残念に思いながら、討ち取られた頭はゴツンゴツンと騒音を鳴らしながら地面へと転がり落ち、身体はそのまま重力に任せて、倒れた。
頭を切り取られたことに気付いていない体中の血液は、心臓がめぐらせる勢いを止めることなくいつも通っていた管から外へと物凄い勢いで噴き出し、地面を赤く染め、それでも暫く、湧き水のように傷口から溢れ、流れ続けた。
そして、血液が止まった頃、気付けばキリルは混沌とした闇の中にいた。
自分の、切り取られたはずの首を撫でて、それがくっついていることを確認して、思った。
あぁ、死んだのか、と。
多分今までの器はちゃんと首の外れた無様な姿で、それ相応の血液を見事に撒き散らして倒れていることだろう。
暫くの間一緒にいた、多少愛着のある身体に別れを告げながら、ふわふわと漂うように闇の中をただ落ちていく感覚だけ認識し、そして目を閉じた。
その間に終わりが来ても、生まれ変わりが来ても、最後の審判が行われても良いと思った。
ただ目を閉じる。
もう、眠りに付きたかった。


