姉の中身に興味があったのだ。
なので姉の死体を部屋で解剖してみる事にしたのである。
腹を割いて、肋骨を取り外し、中の内臓が綺麗に詰まっている所を飽きることなく眺めていた。
ぶよぶよとしたその独特な弾力性を持つそれに触れ、たまに握りつぶし、その臓器も解剖して。
それは、勉強の一環。
見たこともない臓器達はとても奇妙で不思議な形をしていて、キリルの乏しい感情の中に好奇心と言う物を植えつけた。
キリルは自分の部屋のベッドの下に姉を隠し、二人きりになった頃に取り出しては内臓を眺めて過ごした。
しかし、これで楽しんでもいられない。
姉が突然行方不明になった事を訝しがる人間が出てきたのだ。姉を知っている人間を殺さねば。
そして眠っている父を、母を、女中を、執事を、小間使いを、庭師を、家庭教師を、出入りする人間を全て手に掛けていった。
家の中に住む人間を全員殺して全員を解剖し、人によって、臓器の大きさが違うこと、色が違うこと、男と女で臓器の違いがあること、その人の疾患などを発見していった。
しかし、どれ程調べも、姉が自分を思ってくれていたのが何処の臓器なのか、それはどんな形をしているのか、他の皆にはないのかを知ることは出来なかった。
しかし、解剖だけでもとても興味深く、キリルはそれをノートに書いて一つの解剖ノートを作った。しかし後に発見されたこのノートは燃やされる事になる。


