思わず飛びのいた。
後数センチずれていたら、声帯ごと貫かれていただろう。
私の首の皮を微かに引き裂いたその果物ナイフは凭れていれば首、腹、心臓のあっただろう場所を次々に刺して行った。
私は、叫び声さえあげる事も出来ず転がるようにして家を出た。
『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!』
人形の不気味な声があたりに響く。
転がるようにして飛び出した外には電灯以外、どこも電気がついていなかった。
店も、コンビニも、街角のネオンも、駅も、交番も、全ての電気が消えうせ、同時に人が死滅したように姿を消していた。
ダレカタスケテ。
そんな言葉が、無駄だと感じた。


