まだ生きている。 茜はまだ生きている。 沢山の管を身体に通され、何本もの針を腕に突き刺され、栄養剤を流し込まれ、それでも尚。 もう自由の利かない身体、発する事のできない声、覚束無い思考回路。それでも尚。 両親は泣きながら、祈っている。 目を覚ました茜は、もう力も入らない手を必死に伸ばす。 両親はその手を握り締める。 その手を振り解く力など、もう残っていない。