ギリ、ギリ、……
何かが閉まる音と、痛み。
呼吸のし辛さに、茜は口を無意識に大きく開けて呼吸をしようとするが、上手く空気を取り込めない。
段々と、意識が薄ぼんやりと覚醒してくる。
それでも酸素が取り込めない所為でボウッとする。
頭の奥がジンジン、と痛み、小さく呻き声が漏れた。
うっすらと、押しつぶされそうな痛みを湛える眼球を開けて、自分の異変を確認しようとした。
「…っ…!!」
声にならない叫び声が、呼吸を止められている所為で、いや…きっと呼吸を止められていなくとも出なかっただろう、咽喉元から漏れた。
茜の腹の上には黒い黒い闇がずっしりと乗っかっており、その闇は茜の首を掴んでは締め上げていた。
豆電球の頼りない明かりが、その黒を少しだけ照らす。
体つきからして、男。


