ワケアリ(オカルトファンタジー)




『何して遊ぶの…?』




『鬼ごっこ。鬼ごっこしよう。私が鬼、貴方が、逃げるの。十分数えてあげる』




『鬼ごっこ…?いいけど今時そんな…』




『…いーち、にーい』




『しかも十分なんてそんなに長く…』




『さーん、…しーい』




そこで、私の意識は段々と、まるで海底に鎮められていた空気のように緩々と浮上を始めた。