数分歩いた先に見えてくる十字路が、私と誉君との別れ道。
一年前は学校に行く時も、帰り道だってずっと一緒だったのに……。
そろそろ離れなくちゃいけないことに寂しくなり強く握った手は、誉君によって簡単に解かれる。
「俺はりっちゃんのお兄ちゃんにはなれないし、なろうとも思わない。」
「……」
「でも、りっちゃんが俺に構ってくれるなら、俺もりっちゃんの手を離さないであげる」
突然冷たい言葉を吐かれたかと思えば、今度は優しい言葉をくれる誉君に、手の行き場を完全に失い、迷った挙句スカートを握る。
「どういうこと……?誉君の言うことたまに難しいから分かんない」
「ふん、お子ちゃまめ」
「だって、本当に分からないんだもん」
「簡単に言えば、りっちゃんが俺の隣にずっといてくれるならいいねって話」
「……?そんなの当たり前だよ」
「ほんと?ずっとだよ、永遠、永久、地球ぶっ壊れるまで」
「地球ぶっ壊れてほしくないけど、うん!誉君とずっと一緒にいる」


