「ねぇねぇ、立夏~。今度誉先輩の秘蔵写真ちょうだい」
「美音ちゃん、そんなの持ってないよ」
「とか言って~、私知ってるんだからね!立夏のスマホの待受画面が誉先輩の写真だってこと」
「……っ、あれは誉君が勝手に設定しただけで、私がやったわけじゃ……」
「へいへい、惚気はよしてくれお嬢さん。誉先輩ファンの私にとっては羨ましすぎてダメージ100だわ。」
胸を押さえて額を机にくっつける美音ちゃんは数秒死んだフリを続ける。
美音ちゃんは中学一年生の頃からずっと仲が良くて、私の隣に居る誉君にアイドルと言う意味での一目惚れをしたらしい。
美音ちゃんにとって誉君は憧れ、推し、慕うべき存在であり、恋心とはまた違うとのこと。
親友が誉君の事好きにならなくて良かったと思う。
だって、どちらも大事な存在だから、考えただけで胸が痛くなっちゃうよ。
「てか立夏と誉先輩はいつ付き合うわけ」
「……へぇ?!」
突然、突拍子もないことを言う美音ちゃんに驚いて、声が裏返る。
「付き合うって、誰と誰が?!」
「立夏と誉先輩」
「ど、ど、どうやって??」
「なぜそれを私に聞くんだ立夏……どうやってって、立夏から誉先輩に告白すればそんなの一発でしょ」
「……っ」


