「うわ、ねえ、見た?」





「見た……、」








あ、千早です。






盗み聞きの最中です。






あの、突然なんだけどさ










「え、私の弟きもくね、?」








いや、なにあの甘々顔。




声が、、、え??






独占欲強すぎ。




「……千早さんと同じ考えでーす。……すご。あれが嬉しいと思う姉ちゃんもすごい。」








いや、ほんとそれな?







「やばいねー、あれは。」




「うん。やばいと思う。」










わかっちゃった。









「雪くん、あの二人さ、変人だね。」








「……うん。その変人の兄弟なのも複雑だよね。」








うん、それな?







「雪くん、あたしと結婚しようか」



変人の兄弟同士。



「考えとくね。」




このジョークにも乗ってくれるとは。



雪くん好きだわ!








「ん、まあ、さっさと幸せになれって感じよね。」





「同意見。」