それを見ていた豊がベランダ側の窓を割ろうと試みるけれど、これも失敗だった。
「なんだよ、これじゃ外に出られねぇじゃんよ!」
一浩が地面を蹴りつけて怒鳴る。
「どこかから出られるはずなのに……」
奈穂が息を切らして呟く。
ここは見慣れた自分たちの教室なのに、今は異質な空間に見えて仕方がない。
「あ、これなに!?」
出口がなくて呆然と立ち尽くしてしまったとき、珠美がなにかに気がついて声を上げた。
珠美は早足で教卓へと向かって、その上に置かれているものを手に取る。
蛍光灯の光でキラリと光るそれは……ナイフだ。
カバーもなにもつけられていないナイフが、教卓の上にポツンと置かれていたのだ。
「なにそれ。なんでそんなものがあるの?」
学校内にあってはならないものに奈穂が混乱の声を上げた。
包丁やカッターナイフならまだわかる。
どれも授業で使うものだからだ。
だけど本格的なナイフなんて授業でも使うタイミングはないはずだ。
「なんだよ、これじゃ外に出られねぇじゃんよ!」
一浩が地面を蹴りつけて怒鳴る。
「どこかから出られるはずなのに……」
奈穂が息を切らして呟く。
ここは見慣れた自分たちの教室なのに、今は異質な空間に見えて仕方がない。
「あ、これなに!?」
出口がなくて呆然と立ち尽くしてしまったとき、珠美がなにかに気がついて声を上げた。
珠美は早足で教卓へと向かって、その上に置かれているものを手に取る。
蛍光灯の光でキラリと光るそれは……ナイフだ。
カバーもなにもつけられていないナイフが、教卓の上にポツンと置かれていたのだ。
「なにそれ。なんでそんなものがあるの?」
学校内にあってはならないものに奈穂が混乱の声を上げた。
包丁やカッターナイフならまだわかる。
どれも授業で使うものだからだ。
だけど本格的なナイフなんて授業でも使うタイミングはないはずだ。



