彼はゆっくりとこちらへと近付き、そんなことが良いと言わんばかりに、私が手に持っていた洗い立ての自分の軍服を取って床へ敷かれた絨毯の上へと落とした。
「……だって、最近変だった……」
「変? 変って、言えば……いつもとは、違ったかも。え。もしかして、浮気したと思ったの? ……俺と休日一日過ごせなかっただけで? 可愛いなあ」
面白そうな顔をして、ガイは私の肩に両手を置いた。
「だって……だって、ジャンヌ嬢に迫られてるって聞いた!」
「うん。けど、俺は相手にしてないって、そういう噂なら知ってる。事実と違うようなら、もみ消そうかなと思ったけど、俺は事実、相手にしてない」
その時に私の前では、いつもはぽやぽやして優しい表情を見せるガイは、少しだけ酷薄な表情を見せた。
「……え?」
「あのね。パトリシア。自分の誕生日って、いつか覚えてる?」
私は彼に言われたことがすぐには理解出来なくて、考え込んでしまった。毎日毎日忙しくて、日付なんてあまり意味はない。繰り返す仕事の日々と、たまにガイに会える休日。
「……あ」
「……だって、最近変だった……」
「変? 変って、言えば……いつもとは、違ったかも。え。もしかして、浮気したと思ったの? ……俺と休日一日過ごせなかっただけで? 可愛いなあ」
面白そうな顔をして、ガイは私の肩に両手を置いた。
「だって……だって、ジャンヌ嬢に迫られてるって聞いた!」
「うん。けど、俺は相手にしてないって、そういう噂なら知ってる。事実と違うようなら、もみ消そうかなと思ったけど、俺は事実、相手にしてない」
その時に私の前では、いつもはぽやぽやして優しい表情を見せるガイは、少しだけ酷薄な表情を見せた。
「……え?」
「あのね。パトリシア。自分の誕生日って、いつか覚えてる?」
私は彼に言われたことがすぐには理解出来なくて、考え込んでしまった。毎日毎日忙しくて、日付なんてあまり意味はない。繰り返す仕事の日々と、たまにガイに会える休日。
「……あ」



