私たちはそれから、これから再度婚約者になるための第一歩として城に居るギャレット様のお父様である王へ挨拶に行くことになった。
ギャレット様はあまり考えない楽観的な性格なので、大丈夫大丈夫と気軽に言うけれど、そもそもの婚約解消の原因となった私は決してそうはなれない。
私って貴方を捨てて、別の男性に走ったことになっているんですけど……どうやって言い訳すれば良い? 王妃様がギャレット様を暗殺未遂しようとしたことは、陛下は知っているのかしら。
イーサンが貸してくれた馬車の御者にはギャレット様がある程度の報酬を払い、私はイーサンへ宛てて書いた短い手紙を持たせた。なんとか、間に合ったと。
とりあえずのことを終えて、それでも私はギャレット様の前に立つと本当に恥ずかしくて、彼の目を見て話せなくなった。
これまではいつか別れてしまう人という前提があり、好きだと言われても、そこにあまり感情入れなかった。
けれど、今はというとただ隣に居る事実だけで、そわそわとしてしまい、やたらと恥ずかしい。
「……ローレン。どうした? 口元に手を当てて……気分でも悪いのか?」
ギャレット様はあまり考えない楽観的な性格なので、大丈夫大丈夫と気軽に言うけれど、そもそもの婚約解消の原因となった私は決してそうはなれない。
私って貴方を捨てて、別の男性に走ったことになっているんですけど……どうやって言い訳すれば良い? 王妃様がギャレット様を暗殺未遂しようとしたことは、陛下は知っているのかしら。
イーサンが貸してくれた馬車の御者にはギャレット様がある程度の報酬を払い、私はイーサンへ宛てて書いた短い手紙を持たせた。なんとか、間に合ったと。
とりあえずのことを終えて、それでも私はギャレット様の前に立つと本当に恥ずかしくて、彼の目を見て話せなくなった。
これまではいつか別れてしまう人という前提があり、好きだと言われても、そこにあまり感情入れなかった。
けれど、今はというとただ隣に居る事実だけで、そわそわとしてしまい、やたらと恥ずかしい。
「……ローレン。どうした? 口元に手を当てて……気分でも悪いのか?」