「今までそれなりにやってきた俺たちにはその資格がないっつーか、…だからこそ、“それなり”ってくらいがちょうどいいっつーか…」
「俺は今まで、勝ったはずなのに気持ち悪かったよ」
中途半端にプレーして、それなりにプレーして、運や相性に任せてベスト8。
嬉しくなかった。
心から喜ぶことも悔しがることもできなかった。
ここまで続けてきてそんな試合しかできない野球に、なんの意味があるというんだ。
「せっかくのベスト8、真剣にも本気にもやってなくてベスト8。本当にそれでいいのかって、いつも…気持ち悪かった」
負けても気持ち悪いし、勝っても気持ちが悪かった。
全力で戦った、全力のプレーができた、そんなふうに満足できたことは1度だって無かった。
「中途半端にプレーして勝つぐらいなら、全力でやって負けたいんだよ俺は」
勝っても負けても、最後は笑顔になれるような。
そんな試合がしたい。



