「ん…?あれ早見さんじゃね?」
片付けの最中、同じクラスでもある部員の泰希が、グラウンド端に立つクラスメイトを見つけた。
「部活見学でもしてんのかな?早見さんって運動部のイメージないけど」
本当に来てくれた。
まあ、来てくれるだろうとは思ってた。
彗はつまらない顔をしながらも結局は言うことを聞いてくれるような感じがするから。
酔い止め薬である飴も、たぶんグレープ味に釣られたんだあれ。
つれない奴なのか、そうじゃないのか、よく分かんないところがまた面白いんだよな。
「あ、もしかしてマネージャー候補とか?森と早見さんか~、なんか……空気ヤバくなりそう」
部活見学でもマネージャー候補でもないことを知っている俺は「そーか?」と、適当に返しておく。
「だってあの2人って、似たタイプに見えてちょっと違うじゃん。それにお前さ、洸大……」
「なに?」
「……そーいうとこは鈍感だよなあ、まじで」
「は?」



