こんなにも静かなホームルームは初めてだった。
こんなにも不安と、緊張と、期待が入り交じったホームルームなど。
「ねえねえ、ちょっと格好良かったよね?いつもとのギャップってか、ドキッとしたー」
「不覚にも!友利ねえ~、全体的に悪くないし、別にナシじゃないんだよね。でもなんか、野球の次に考えられそう!」
「わかるー。彼女より部員がケガしたときのほうが心配しそうだもん」
この調子だと放課後の部活までに広まっちゃわないか…?と、なぞの不安を抱く私をよそに。
空き時間に休み時間、お昼休み。
女子たちの話題の中心はいつも以上に友利 洸大だった。
「でもさ、ちょっと危なくない?」
ピクリと、私が反応してしまった。
宮田さんと多くはない会話のなかでお弁当を広げるお昼休み、斜め前の女の子ふたりの会話内容に。
「思った~。今になって甲子園ってさ、引退した先輩が知ったら……複雑だよね」
「うんうん。もしかすると本当は目指してた先輩も居たかもだしね」
「大丈夫かな、友利。ハブられたりしないといいんだけど」
「友利に限ってそれは~…」



