追いかけろ、青。





もう断言しちゃってるし。


嘘で言えるほど、甲子園は甘くない。


それはお父さんもたまに言っていた。


行くと決めたなら本気で目指さなければ、いつまでも目標止まりで終わると。

自分たちが目指す気持ちの、それ以上を周りは持っている。


だからそのもっと大きな覚悟と何かがなければ、簡単に負ける───って。



「夏の予選まであと4ヶ月はある。…やるんだよそこで」


「夏のって…、それ前に春のセンバツがあんじゃん」


「奇跡的なベスト8止まりの八木坂が選ばれるわけねーだろ。俺たちの勝負は夏だ。
…ってキャプテンと監督にも同じように言ったらクソ怒られたけどな」



笑い話として置いたようには聞こえなかったから、誰ひとり笑うことをしなかった。

今日のショートホームルームはどうやら、野球部たちの会話を聞く会になりそうだ。



「……まじ、なのかよ。マジで目指すの?」


「嘘で言えるほど甘いと思ってねーよ」


「…後輩とか…2年の部員たちにはもう言ってあんの?先輩も一応はまだいるわけだしさ」


「いや、今日の放課後の部活で言う」