追いかけろ、青。





「───八木坂高等学校野球部は今年、甲子園に行く」



ほんとうに言い切った…。

どんな風の吹き回しだと思われるだろうし、なんの影響だとからかわれるかもしれない。


だとしても、ここまで来たらめいっぱい笑われてやろーよ友利。



「おまえっ、マジかよ…!?そんなん言ったら笑われるぞ!!確かにベスト8には入ったけどっ、
あんなん奇跡みたいなモンだし、若戸に勝てるわけねーって!!」


「俺たち八木坂が甲子園!?部員数だけじゃなくファン数も若戸のがどう考えても多いしよ、なんだって向こうは野球の名門だぜ?無理だってさすがに!!」



同じ野球部のくせに、情けない。

ただ森さんだけは友利に希望を抱く眼差しを送っていた。


同時にそれは、女の子にしか出せない目。



「八木坂だって70年前に甲子園行ってんのは知ってるだろ野球部なら。
春からは新入部員もまた入ってくるだろうし、そうじゃなくともひとりでも応援してくれる奴がいれば……俺は行けるけどな」