「あれ?おいっ、洸大は…?あいつまた馬鹿やったな!!おーい、先生来るぞーー」
「おるおるおるおる!!まーにあっった!!」
ダダダダダダッ!!!
次から次にやかましい、うるさい。
「よっしゃあセーーフっ!!さっすが洸大!足もあるお前はずりぃわ!」
「友利、怪我だけはほんとやめてよ?」
「…わかってるって」
少し前から、こんな朝。
礼儀は徹底していそうな野球部は余裕を持って教室に揃っているイメージだったが、いつからか、あの日以降、そいつは忙しいなかでも生き生きとしていた。
「お前ら廊下は走るなーー!!」と、先生的にはお困りっぽいけど。
「つーかクソ寒ぃ~。冷えまくってんだけど汗」
「ちゃんと拭いておいたほうがいいぞ。俺それで去年ふつーに風邪引いたから」
「てか、急にあんなハードメニューに変えてきてさあ…。洸大なんか知ってる?」
「あー…、俺が監督とコーチ、主将の和田(わだ)に真面目にやりたいっつった」



