「…そっかあいつ図書委員か」
「……あ。もしかしてクリスマスに振られたって言ってた元カノ───」
「振られてねえわ。つーか……もう終わった話だし」
あ、なんかごめん。
私もあなたの傷口に塩を塗ったみたい。
「…元気、出しなって」
「……なんで慰められてんだよ。まあ俺にも非はあったわけだし。でも、振ったのは俺のほうだってことだけは覚えといて」
わかった。
とくに興味ないけど。
みんな青春してるんだなーってことだけは。
「愛嬌ある可愛い子に見えましたけど」
「……キャッチャー姿が好きなだけって言われた瞬間、自分でも驚くくらい冷めがきたんですよ」
「…へえ」
「“だけ”ってさ、誰でもいいってことだろそれ。なら防具と手でも繋いどけってな。
とか言ってる俺も……断れなかった流れで付き合っただけだったし」
「って、どーでもいいわこんな話」と強制終了させた友利は、なぜか改まって私を見つめてくる。



