決して強くはなかった。
いつだってあんたは、弱くて。
でもおかしいのは、私さえ隣にいればすぐ格好良くなっちゃうところ。
『おまえは応援、してくれる?』
『頼む。なんでもいーから俺だけを応援してくれ』
『お前が見ててくれないと…、俺は行ける気がしないんだよ』
ねえ、友利。
甲子園だけじゃなくて、今だけじゃなくて。
この先もずっとずっと私は友利を応援したいって言ったら、笑う?
『俺が甲子園に連れていきてーのは、彗』
『俺は彗と出会えて良かったよ。お前がこの町に来てくれて……良かった』
『約束する。見たこともないようなすげえ景色、俺がお前に見せるよ』
あんたのまっすぐさが、最初はすごく怖かった。
飾らないストレートが、怖かった。
『甲子園行ったら、
その子を俺にくれないか───?』
でも今は、今はね。
大好き───って、心から思うんだ。



