「…いや、ここはキャプテンの和田っす」
「そのキャプテンの和田がお前に頼みたいって言ってんだよ、友利」
「…!」
そう言われるだろうと分かっていたのか、すぐに返した和田。
気持ちはもう1つになってる。
そんな小さなことなんかを気にしていたら、ここまで来れていない。
「みんな、今日まで本当にありがとう」
友利にしては大人しい声出しだった。
なんとも友利らしくないというか、期待外れ……みたいな。
「おいっ、今日までって!最後みたいな言い方すんなよ洸大!次は甲子園球場でもまた囲むんだろっ」
「そうだぞ!!ここは通過点だ!!」
「……ああ」
肋骨骨折から奇跡の復活を遂げた背番号2。
誰よりも努力の天才である、頼れるキャッチャー。
もう誰も、あんたを責めはしない。
もう誰も、あんたを恨みはしない。
そんなこと、できるわけがない。
すーーっと、大きく息を吸う友利。
「───かましていくぞ八木坂!!!」
「「「しゃあーーーッ!!!」」」



