追いかけろ、青。





「影があるから、光は輝ける。…その通りだよ」



あなたが甲子園に懸ける思いは、もしかすると友利以上のものがあるのかもしれない。

誰よりも甲子園という大舞台を夢見ているのは、彼女なのかもしれない。


あなたはマネージャーという立ち位置から、誰かのぶんまで、何かを掴もうとしていたのかもしれない。



『俺が中学で野球部に入部したばっかの頃。もちろんマネージャー志望の森もいて、そこで1人ずつ自己紹介したんだけど。…あいつ、なんて言ったと思う?』



それは簡単に言うと自己PR。

特技を披露してもいいし、入部理由を語ってもいい。


それぞれが自由な自己紹介を並べてゆくなか、いざ森さんの番。



『“マネージャー志望の森 静奈です。緑川東中学校の久賀 水悠と、いずれ甲子園に行くためだけに入部しました”』



それを聞いた途端、部員だけじゃなく顧問までもが静まり返ったという。


甲子園という大きな夢。

そして、このマネージャーは相手校の選手を応援しているという、どこからツッコめばいいのか分からない状況に。



『そもそも中学野球でマネージャーはそこまで必要としてなかったから、募集すらされてなかったんだけど。森はそれでも押しきってさ』