森さんと友利のあいだに何があったのかも、森さんの気持ちにどんな変化があったのかも。
私はいろいろ探ることは好きじゃないから。
そっと見せてくれたときに手を握ってあげるくらいしか、できない。
「私からも森さんにプレゼント、ひとつあるよ」
部活に戻ろうとしていた彼女の足を止めた。
ここで私もドヤ顔をしてあげようかと考えたが、おそるおそる振り返った彼女がつい可愛く見えてしまって。
「友利をいつも陰で支えてるのは、……久賀 水悠」
その瞬間だった。
見たことがないほど、森 静奈が泣きそうな顔をした。
どうしてその名前を知ってるの。
どうしてあたしに言ってくるの───、
わかりやすい表情から困惑が聞こえてくる。
「補習ギリギリの友利が毎日のように早退なんかしたら、赤点だらけになるのなんて分かりきってる。…でも、そうなってないのは久賀くんのおかげ」



