友利 洸大と久賀 水悠が顔を合わせてしまったという事実。
これがなんとも緊張感を………生んで、ない。
「なんか俺、邪魔した?」
「おう。すげー邪魔された」
「はははっ、ごめん。このあとリハビリなんだろ?俺も今日は通院日だから、お詫びにタクシー乗っていーよ」
「え、まじ?さんきゅ久賀」
ただの仲良しな人たち……。
お互いに何かを企み合った付き合いなんじゃないかと逆に疑ってしまうほど。
なんとも爽やかに笑っている2人が、私の目の前には存在した。
「で?どこが分かんないって?」
「数学と英語。この121ページなんだけど、意味わかんなくね?」
「あー、そこか。ただの引っかけ問題じゃんこんなの」
待って、待ってよ。
そのページはまだ授業でもやってないよ友利。
なんで補習ギリギリのあんたがみんなより先に進んでるの。
先生もびっくりだよ、こんなの。
数学の次は英語。
着々と友利は空白を埋めていく。



