ゴクゴクゴク。
遠慮もクソもない、とは、たぶんこれ。
「田舎の距離感どーかしてる…」
「…ふっ」
やっぱり気にしないんだ、この男は。
気にしてるのは私ばっかりで嫌になる。
悪気なく笑ってるけど、心なしか耳が暑さではない赤みを帯びていたり、友利にしては珍しく目を見てくれなかったり。
それは……なぜ?
思ったより怒ってもなければ嫌でもない私も、なぜ…?
「べ、勉強のほうは大丈夫なの?」
「あー…」
「わからないとこあったら私が───」
「その心配はいらないかな」
私が教えるよ、を、言う前に。
ザッ、ザッ、と近づいて来ている足音には気づいていた。
「久しぶり早見」
「え、なんで久賀くんが…」
「は…?だからなんで知り合いなんだよ。おまえの交友関係知るたびに怖ぇんだけど俺…」
振り返った私と、まさか私が久賀 水悠とまで知り合いだとは思っていなかったのだろう友利。
そんなもの私にとっては心底どうでもいいことで。



