追いかけろ、青。





「俺にくれる感じ?」


「…だめな感じ」


「カラカラなんだよな、まじで」


「…我慢して」


「やー、ガチめにキツい」



上げといて落とすようなことを結果的にしてしまった申し訳なさはあるけど、こればかりは。

いつかに久賀くんと似たようなことをしそうになったことを思い出す。


あのとき断った気持ちと、いまの気持ち。


たぶん、なんか……ちがう。



「…友利は、平気なの」


「まあ…、部員たちとはふつーにするけど」



主語が無くてもさすがに伝わる。

今は相手が女だとしてもできてしまうほど、喉がカラカラってこと。


とっくに口を付けてしまっている、私の水筒。


ちなみに中身は麦茶が嫌いな伯母さんに合わせた緑茶だ。



「じゃあ、口つけねえから。それなら平気?」



たぶん私はうなずいたんだ。

うなずいたから私の水筒を持っているのは友利に変わっていて、あーと、飲み口から数センチ離して飲もうとしている。



「あ、わりい。ついちまったわ」


「…え」


「まじごめん。…緑茶うめーな」