落ちて転がったペットボトル。
もう、あの頃の約束なんか消えた。
あの頃のあたしたちはもう、どこにもいない。
「……まったくさあ、どんどん嫌な女になってくねお前」
「っ、あんたにだけは言われたくない…!!」
「そんなんだと友利にも相手にされないだろ」
言われなくともとっくに振られてる。
さっきの光景を目にして、あたしは友利に2度振られたの。
「あ、図星?…じゃあ、友利とそっくりだったけど無能になった俺にでもしとく?」
どうしてこんなに変わってしまったの。
かつてあたしに、甲子園に選手として行けなくてもマネージャーとしてなら行けると教えてくれた、そんなあんたはどこに行ったの。
あたしは、ミユ。
本当はあんたをずっとずっと信じたかったのに。
「友利とあんたはっ、ぜんぜん違うんだから……っ!!」
友利は確かに1度は野球を捨てた。
その苦しみも、あたしはマネージャーとしてずっと見てきた。
それでも結局は捨てなかった。
キャッチャーとして八木坂高校の野球部に入部してくれたとき、本当に嬉しかった。
それで今、本気で甲子園を目指している。



